韓ドラ「ザ・グローリー」に思う色弱と色の世界

今週は10年に一度の寒波ということで本当に寒いですね。

ありがたいことにこの私の住む地域は、雪がわずかにちらついただけで済んでいます。

寒いのは大の苦手、外出は控えめで大人しく過ごしています(^^;。

韓国ドラマ「ザ・グローリー」が面白い

先週から見出したNetflixの「ザ・グローリー~輝かしき復習~」

画像:Netflixより

久々にはまりました。

 

主演はソン・ヘギョ、脚本はキム・ウンスク。

キム・ウンスクは「トッケビ」「太陽の末裔」などを手掛けた、韓国No1ヒットメーカーと言われる脚本家。

ソン・ヘギョとは「太陽の末裔」でもタッグを組んでいます。

高校時代に同級生5人から壮絶ないじめを受けた主人公ドンウン。

いじめの原因はドンウンが貧困な環境で育ったから・・・。

ただそれだけ。

加害者達の肩を持つ教師に高校を中退させられ将来の夢も失ってしまうドンウン。

いじめ加害者は同級生5人。

首謀者ヨンジンを含め加害者達は皆裕福な家庭で何不自由なく育っている。

彼女達は犯した罪の重さを何一つ感じることなく大人になり、幸せな人生を送っている。

そんな加害者達へドンウンは人生の全てを賭けた復讐計画する。

復習は静かに、そして着実に加害者達に忍び寄っていく・・・。

ストーリーは全部で8話。

最終話はかなり中途半端なところで終わっています。

何だかモヤモヤしていたら、3月に続編のパート2が配信されることが発表されました。

もともと16部作を2つのパートに分けて公開予定だったようです。

 

主人公が復讐を最後までやりきるのか、加害者が過ちを悔いる日は来るのか、主人公に協力していく人物達は今後どう絡んでいくのいか・・・。

パート2が待ち遠しいです♪

「色弱」はどう遺伝するのか

ストーリーの中に、いじめ加害者の秘密を暴くキーワードとして、「色弱」という言葉が出てきます。

ここで私が気になったのが、ヨンジンの娘イェソルが色弱という点。

今まで私は色弱は「隔世遺伝で男性のみに出る」、と思っていました。

でも違ったようです。

少ない確率ではありますが、娘に出ることもあるんですね。

 

色弱には遺伝を原因とする「先天色覚異常」と、目の病気の症状として色覚に異常が現れる「後天色覚異常」とがあります。

「先天力覚以上」は現在日本人男性の20人に1人女性の500人に1人と言われています。

 

男性に多い理由は、色覚異常はX染色体上のみで遺伝するためです。

男性はXとYを1つずつ持ち、Xは母親から、Yは父親から受け継ぎます。

男性はXが1つしかないため、色弱の遺伝子を持ったXを引き継ぐと色弱になります。

そのため男性の発生率が高くなります。

 

女性は父親と母親から1つずつ受け継いだ、2つのX染色体を持ちます。

女性は2つのXが両方色弱遺伝子を持った場合、色弱となります。

1つのみ持つ場合は保因者となります。

保因者は日本人女性の10人に1人と言われ、色覚は正常の場合がほとんどです。

<画像>:太平プロフェッショナルコラム、遺伝子の組み合わせhttps://www.taihei.co.jp/column/cud003

色弱遺伝子の組み合わせパターンを考えると、ヨンジンは保因者ということになります。

ヨンジンが女の子を生んだ場合、その女の子は2分の1の確率で色弱になります。

色覚補正コンタクトレンズ?

ドラマの内容からは少しずれますが、イェソルが色弱の眼科に通っていることを知ったドンウンが、その眼科の前で車を止めるシーンがあります。

眼科の下のお店にある「色覚補正コンタクトレンズ専門店」の文字に、ドンウンは目をとめています。

「色覚補正コンタクトレンズ」・・・?

そんなのがあるの?

 

色覚は治らないと聞いています。

なのでそれを補正するコンタクトレンズが開発されたのでしょうか。

 

調べてみたところ現在日本では補正眼鏡は販売されていますが、コンタクトレンズありません。

しかし「色弱用コンタクトレンズ」なる物は、現在イスラエルやイギリスで開発されているようです。

しかしまだ実用化されてはいないようです。

 

今までには、片方だけに赤いコンタクトレンズを入れ色弱を矯正する、なんて方法があるにはあったようですが、あまり推奨されていません。

 

そういえば、イェソルが信号機の前で色の認識ができないことに気が付いたジェジュン。

その瞬間、彼の脳裏に赤いコンタクトレンズが浮かびます。

あれはやはり補正用コンタクトなのでしょうか・・・。

色弱遺伝子は私の中にも

なぜ私が色弱関連が気になるのかというと、それは息子が軽い色弱だから。

私の父が色弱なので私は保因者だったようです。

 

ということは、娘も2分の1の確率で私と同じ色弱遺伝子保因者・・・?

遺伝子組み合わせ表を確認して、初めてこの事実に気が付きました。

色弱の種類

色弱と言っても、父も息子も日常生活にはほぼ影響はなく、色の識別は全てできます。

しかし細かい識別は苦手なよう。

光の加減や条件によって、見分けが難しいことがあるようです。

今のところ詳しい検査はしていませんが、これまでの言動からすると緑錐体が弱い2型3色覚の可能性が高いと予測しています。

画像:色覚相談室よりhttp://shikikaku.jp/bunrui.html

 

見え方は人それぞれ違う

色覚異常がなくても、色の見え方は人により微妙に違うようです。

最近の研究では男性と女性では、色の見え方に違いがあることとがわかっています。

研究結果によると色彩認識能力は男性は7色、女性は29色、実に4倍以上もの差があるというのですから驚きです。

 

自分と他の人の見ているこの世界の色は全く同じではない・・・。

そう思うとなんだか不思議です。

人間と動物、昆虫、鳥、・・・生物によってもまた色の見え方は全く違います。

色覚は生まれ持ったもの。

髪の毛の色や肌の色と同じ個性のようなものだと思います。

 

色に関しては赤や青は絶対にこの色だ、といった正解はないのですね。

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