「ザ・グローリー」~輝かしき復習~。
9話からの続編を最後まで見終わりました。
っとこの記事を書いている最中・・・偶然重大ニュースを発見!
ヨジョンとあのヨンジンがぁ~!!
イム・ジヨンとイ・ドヒョンがドラマ「ザ・グローリー」で出会い、愛を花咲かせた。…
イ・ドヒョン、私が今最も注目している俳優さん・・・。
よりによってヨンジンと~??Σ( ̄□ ̄|||)
イム・ジヨンさん、素敵な女優さんであるのは間違いないのですが、役のインパクトが凄すぎて・・・。
見終わって間もないせいか、私の中ではまだ悪女ヨンジンのまま。
とにかく衝撃を受けています( ;∀;)。
ザ・グローリー、後編スタート!
気を取り直して本題へ。
さて、後半も思わず目をそらしてしまう残虐なシーンがありました。
ドンウンの復讐は決して正当化されるものではありません。
しかし加害者たちの行動は復讐を思わず応援したくなるほどに、残虐で冷酷なものでした。
「ザ・グローリー」のタイトルの意味は?
タイトル「ザ・グローリー」というタイトルは「栄光、名誉、繁栄」という意味を持ちます。
脚本家キム・ウンスクは
「ほとんどの被害者はお金や補償ではなく、加害者の心からの謝罪を望んでいたが、その『謝罪で変わることは何だろうか』。」
と悩んだそうです。
最終的にキム·ウンスクが出した結論は
「謝罪は得るのではなく取り戻すこと。」
暴力の瞬間に失った人間の尊厳と名誉、栄光を取り戻すことだという考えで、このタイトルに決めたそうです。
「ザ・グローリー」重要伏線~その1~
「ザ·グローリー」ではキム·ウンスクの「花」の演出も伏線として話題でした。
(ウンスクは「トッケビ」や他のドラマの中でもでも度々花言葉をメッセージ的に取り入れています。)
第1話での冒頭で、ドンウンが住んでいるエデンヴィラの建物主であるおばあさんが、「悪魔のトランペット」という白い花を渡し
「地面に向かって咲くのは天使のトランペット、それは天に向かって咲くから悪魔なの。神様が”生意気だ”って。だからなのか夜にしか香りがしない。」
と言います。
おばあさんがくれた白い花は「チョウセンアサガオ」で、ドラマのポスターの中でも使われています。
<チョウセンサガオ>
ナス科チョウセンアサガオ属ダチュラ属、1年草、花期:7月~9月
長さ10~15センチメートルほどの漏斗状の白い花を上向きに咲かせる。
原産地は南アジア。
「チョウセン」は、特定の地域を表すものではなく、朝鮮半島原産という意味は持たない。
一見アサガオによく似たきれいな花だが、有毒植物。
対して、おばあさんが「天使のトランペット」と説明した、下に向かって咲いていた花は、
「キダチチョウセンアサガオ」。
<キダチチョウセンアサガオ>
ナス科キダチチョウセンアサガオ属ブルグマンシア属、多年草、
英名:エンジェルトランペット(ツリー)
ナス科チョウセンアサガオ属ではありながらチョウセンアサガオとは種類は分けられ、
最終的な属性は異なる。
有毒植物。
どちらの花も有毒性で、経口後30分ほどで、口喝が発現し、体のふらつき、幻覚、妄想、悪寒など覚せい剤と似た症状が現れます。
江戸時代には医師、華岡青洲が、チョウセンアサガオの調合薬で、日本で初めて全身麻酔を施し手術をしたとされています。
キム・ウンスクはこの花について、
「天に向かって朝顔が咲くと、神にたてつく悪魔の朝顔、地上に向かって咲くと天使の朝顔と呼ぶそうだ。天に向かう朝顔を、絶対者に抗議する意味で使った。」
と言っています。
チョウセンアサガオの花言葉はトランペットのような見た目から「愛嬌」という言葉もありますが、「偽りの魅力」「あなたを酔わせる」「夢の中」「陶酔」など、幻覚作用を引き起こす由来から付けられた言葉もいくつかあります。
麻酔と言えばドラマの中でヨジョンがヨンジンに麻酔を施すシーンが。
また、幻覚作用という視点からは麻薬使用で自らを滅ぼしていくサラの姿が思い浮かびます。
天を顔を向け、絶対主義者に抗議する「悪魔のトランペット」はドンウンを象徴しているのでしょうか。
ラストシーンでドンウンの腕には、天を向いたアサガオのタトゥーがあります。
ドンウンはおばあさんへの手紙の中で「いつか春に花を咲かせます。」と書いていますが、その花はやはりアサガオなのでしょうか・・・。
「ザ・グローリー」重要伏線~その2~
もうひとつ伏線として大きな意味を持つのが「囲碁」。
キム・ウンスクは、
「囲碁というゲームが他人の建てた家を壊し、自分が強固な家を建てれば勝つゲームだからドラマに取り入れた」
と話しています。
ドンウンがヨジョンに初めて囲碁を教わるシーンで
「囲碁の戦いは家を多く建てた人が勝ち。自分の家を建てて相手の家を壊しつつ、徐々に攻め込む。沈黙の中で激しく。」
というヨジョンの言葉に、ドンウンが
「気に入った。」
と言ったシーンは印象的でした。
ドンウンは囲碁での戦いのように、周囲を取り囲んでいき相手(ヨンジン)の退路を着々と、そして確実に断っていきます。
囲碁という人生にも通ずる戦いの中でドンウンがどのような一手を打ちながらヨンジンの陣地を囲い、奪っていくのか。
囲碁の戦いにドンウン自身の生き方を重ね合わせた描写は非常に興味深く、面白いと思いました。
「ザ・グローリー」の中で癒しの登場人物
ザ・グローリーは重いテーマではありましたが、登場人物の中にはドンウンを理解し、味方してくれる人も何人か登場します。
中でも探偵役として大活躍だったヒョンナムと、ドンウンを支えたヨジョンの存在は大きく、暗く重いストーリーの中において二人は救いでした。
そういえばヒョンナムを演じたヨム・ヘランはトッケビではウンタクを邪魔にする嫌なおばさんでしたね(笑)。
出てきた時はまた邪魔をするのかと思いましたが、今回は気付けば良き共謀者としてドンウンの強い味方となってくれます。
「私は陽気な被害者」と、辛い境遇の中でも時折おちゃめでチャーミングな一面を見せるヒョンナム。
そんなヒョンナムに、親しくなりすぎないよう一線を引いていたドンウンの心は少しづつ癒されていきます。
子供の人生を左右する「母親」
己を犠牲にして命がけで我が子を必死に守り抜くヒョンナムの姿は、自分勝手なドンウンの母親や、最後は己の保身のために我が子を見捨てるヨンジンの母親とは対照的存在です。
他にもモラルに反する道と知りながら、息子の選択を見守るヨンジョの母親。
娘は自殺ではないと信じ訴え続けるユン・ソヒの母親。
そしてエデンヴィラのおばあさんの存在もまた重要な鍵となります。
自身も高校生の子供の母親である持つキム・ウンスクは、舞台挨拶の場で、この作品のきっかけは
「私が死ぬほど殴られてくる方がいい?死ぬほど殴ってくる方がいい?」
と高校生の娘に問われたことだったと話しています。
そして質問の答えを探すために、『ザ・グローリー』の執筆を始めたウンスクが、最終的に出した答えは、娘が校内暴力の被害者になる方が良いという結論。
彼女は娘が被害者の立場であれば解決方法があるとし、
「私には加害者たちを最後まで地獄に連れ込む金があります。なので、いっそ殴られてくる方が良いという結論が出ました」
と語っています。
更にキム・ウンスクは
「『ザ・グローリー』のドンウンはそういうことができません。世の中の彼女のような方々は、ほとんどできないと思います。私のようにお金のある両親に会うことができなかっただろうし、そういう家庭環境がないと思います。そんな方々を(作品で)応援してみたかったです」
と付け加えています。
この作品では母親との関係性が、登場人物たちの人生を大きく左右しています。
脚本家ウンスク自身が、被害者、加害者の両方の立場を考え、じっくり向かい合ったからこそ、この作品はただの復讐劇ではなく奥深い作品になったのだと思います。
今、最も注目の若手俳優、イ・ドヒョン
私がこの作品で最も気になったヨジョン。
(まだ熱愛報道の衝撃が・・・・)
「ホテル・デルーナ」から気になる存在でした♪
また最近では本格ヒュウマンミステリー「怪物」でも主人公の若いころの役を演じています。
今、最も勢いのある韓国若手俳優の一人じゃないでしょうか。
イ・ドヒョンが好演し、注目された「ホテル・デルーナ」
そこは美しいが気難しい社長チャン・マンウォルが暮らす場所でもあった。
物語の中でイ・ドヒョンはIU演じるマンウォルの初恋の相手、コ・ジョンミンを演じています。
マンウォルはある罪を犯し、1300年もの間成仏できずにいる幽霊なのですが、ジョンミンは滅亡した高句麗貴族の子孫です。
現代と過去が交差するこのドラマ、トッケビが好きな方には絶対おすすめです!
今後配信されるイ・ドヒョン主演ドラマ
4月26日からは Netflixにて主演ドラマ配信も始まります。
<あらすじ>
若くして夫を亡くしたシングルマザーのヨンスンは、養豚場を経営しながら息子のガンホを1人で育てています。
息子が将来貧乏になったり非力で困ったりしないよう、彼女は”悪い母親”となって厳しく接します。
そうした躾のおかげで、ガンホは成長して著名な検察官となりますが、不運な事故によって記憶を失い、7歳の頃に戻ってしまいます。
ヨンスンはガンホのために、再び”悪い母親”になる決意をするのですが…。
心温まる感動的なこのコメディドラマは、母と息子が絆を取り戻す道のりを追いかけます。
出典:Netflix
イ・ドヒョン初来日!
2023年4月14日(金)、ベルサール高田馬場にて開催される「韓国 DRAMATIC NIGHT」の第二弾ゲストとして、初来日する予定です。(行きたいなぁ~)
「ザ・グローリー」ロスとドヒョン報道の衝撃をしばらく引きずりそうなので、
次の楽しみを早く見つけたいと思う次第であります・・・・。