制服をもっと自由に!ジェンダーレス制服により増える選択肢

春、変わりゆく散歩道

春になると毎年朝夕真新しいスーツを着た集団とすれ違います。

近所にある大手繊維企業の研修センターに向かう新入社員です。

この辺りはバスが走っていないので駅から約10分みんなでゾロゾロと歩いて行くのです。

その集団を見かけると春だなぁと新しいスタートの季節を実感します。

 

散歩道にすれ違う小学生の顔ぶれもここ最近は気付けば知らない顔ばかり。

以前は娘や息子の友達が

「ナツ~!」

と走り寄ってきてくれました。

集団下校時は自分が人気者かと勘違いしそうな程子供達に囲まれ賑やかでした。

今でもナツはランドセル姿を見つけると大喜びで駆け寄ろうとします。

しかしながら「可愛い~。」と言ってちょっと触ってくれる子が少しいるくらい。

以前のようなナツフィーバーは起きません(笑)。

 

人だけでなく新しい家が建ったりお店が変わったり街の風景も気付けば少しづつ変化しています。

ナツが来てからもうすぐ8年・・・。

散歩道に時の流れを感じます。

 

中学制服が変わる!

変わりゆく散歩道と人々、今年はそこにまた一つ新しい光景が加わります。

学ラン&セーラー服だった息子の通う中学校、今年の新入生からブレザーに変わったんです。

公立中学と言えば当たり前に学ラン&セーラー。

中学生がブレザーなんて何だか都会の私立中学みたいで不思議な感じです。

ブレザー制服導入はこの地域初の試みだそうです。

 

変更については一年程前に学校から「体温調整などできるよう着回しがもっとできる制服にして欲しいとの意見が以前からあったため」といったようなプリントが配布されました。

体操服やジャージなどでそれなりに調整できていたのでそんな意見あったっけ?と少々思った保護者は私だけではなかったようです。

 

しかしながら最近になってその理由がようやくわかってきました。

トランスジェンダー制服問題です。

「トランスジェンダー」、つまり心と身体の性が一致しない人です。

 

トランスジェンダーの子供にとって希望しない性別を強いられる学校生活は想像以上に過酷で辛いそうです。

中でも中学からの制服に対しての苦痛は大きく不登校の大きな原因に。

実際中学生の頃の自殺願望の原因として「制服」を挙げたトランスジェンダー当時者は25%にも及ぶとのこと。

今回制服のブレザー化に伴いネクタイ、リボンの選択、ズボン、スカートは性別に関係なく着用OKでブレザーベストの組み合わせは自由。

このようなジェンダーレス制服導入は中学、高校で急増しているようです。

 

ジェンダーレス制服導入はトランスジェンダー対象だけではありません。

寒いからスカートをはきたくない、コンプレックスがあり足を出したくない、単純にパンツスタイスが好き、など様々な理由から自分の好きなアイテムを組み合わせ着られるようにという意図もあります。

制服という統一観念は残しつつ時代や個性の多様化に合わせ選択肢を増やすという理念。

時代の変化と共にランドセルや通学カバンだけでなく制服も変わっていくんですね。

 

ただ学校側からはもう少し詳しい説明が欲しかったかも。

制服が進歩するのはもちろん賛成です。

でも「組み合わせが色々できるよう要望があったため」だけでは色々な考慮があった背景がつかめません。

特に上の子の制服を下の子に回そうと思っていた家庭にとって予定外の出費。

兄弟関係がある場合は今まで制服でもOKではありますがやはり子供は新しいデザインを着たいし親も着せたいと思います。

きちんと納得した上で購入したいと思う人もいたはずです。

 

学校側が詳細説明をしなかったのはあえて性別を意識させずにという意図があったのかそれとも反対意見を避けてのことなのか・・・。

まあ今更かな(^^;。

 

トランスジェンダーを知らなかったあの頃

自分の性別に何の疑問も持つことなく制服も女子はスカートが当たり前だと思っていた私。

スカートやズボンをはく辛いなんて考えたこともありませんでした。

金八先生で上戸彩さんが性同一性障害(現在は障害という言葉を使わず名称は性別違和)の役をやっていた時初めてそういう子もいるんだなと思った程度の認識でした。

 

学生時代自分の周りには制服を辛いと感じていた友達はいなかった・・・いえ、もしかしたらいたのかも。

 

トランスジェンダーと言う言葉など誰も知らなかった時代、一人悩んでいた友達がもしかしたらいたのかもしれません。

思い出せば高校の頃自分のことをずっと「僕」と言っていたクラスメートがいました。

特に疑問を持つことなく個性だと思っていましたが私服でその子がスカートをはいたの見たことなかった・・・。

そう言えば何組の誰々が可愛いと嬉しそうに話したり憧れる対象はいつも女の子。

男の子には全く興味がなくむしろ男子そのものを嫌っていました。

(本当にボーイッシュな子だっただけかもしれないけれど。)

 

認識が高まりつつある現代でも苦しんでいいる人はたくさんいます。

ましてやあの頃は認識どころか情報もほとんど無かったはず。

自分だけがおかしいのかと誰にも言えず苦しんでいた友達や同級生は思うよりいたのかもしれない・・・。

そんなことをふと考えてしまいました。

 

スラックス制服の女子中学生♪

ぶかぶかのブレザーを着た可愛らしい新入生に昨日主人と娘はすれ違ったようです。

 

見慣れぬその光景に娘は同じ中学の後輩の気がしない、どこか知らない学校の子に見えたと言っていました(^^;。

さっそくズボンをはいて登校する女の子も見かけたそうです。

 

そして制服の自由化をただブレザーに変わっただけだと思っていた主人・・・

今朝ちょうどやっていたジェンダーレス制服のニュースを見るなり

「そうかそういうことかぁ!」

と一人で妙に納得。

 

聞けば同じくズボンをはいた女の子とすれ違ったとのこと。

見覚えある子だったらしくすれ違った瞬間

「・・・ん??」

と考え込んでしまったよう。

「(自分は今何か見間違いをしたのか?)」

「(あの子は女の子だと思っていたが自分は今まで勘違いをしていたのか?)」

と(-_-;)。

 

主人がこの調子だと年配の方々はもっとすごい反応しそうです。

あの子は実は女の子だったのか、男の子だったのかと騒ぎ出すかも(笑)。

 

私はまだブレザー中学生を見ていません。

デザインが決定した際学校の昇降口に新制服を着たマネキンがあった気がしますが息子が着ることがないためさっと見て通り過ぎてしまいました(^^;。

ぼんやりと記憶はりますがどんなデザインだったっけ?

 

新しい制服姿が通る散歩道、今日あたりすれ違うかなと何だかワクワクしています(*^^*)。

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