お散歩、どうして今日は行けないの?
今日は朝から雨・・・。
しかしながらいつも通りひと仕事終えちょっとひと息というタイミングで、ナツが私の傍に尻尾Maxフリフリでお散歩催促にやってきました。
私に「ポ(散歩のこと)行こうか!」と言わせるために必死の全力アピールが何とも可愛い♡
「ごめんね、今日は行けないの。」の言葉にナツのフリフリ尻尾が一瞬ピタッと止まります。
「ごめんね。」この言葉を言った後ママはたいてい「ちょっとお留守番しててね。」などと言い出掛けて行きます。
あるいは「今日はお散歩、パパと行ってね。」と外に連れて行ってくれません。
どこまで理解しているのかはわかりませんがとにかくナツの中でママの「ごめんね。」はマイナスイメージ。
自分にとって喜ばしくない言葉だと認識はしているようです。
「今日は雨ジャジャジャ。お散歩は行けないの。」
雨の日は「ごめんね」の後にこのセリフを必ず言います。
そしてナツを抱っこし玄関の外へ。
「雨ジャジャジャだねぇ。」
雨が降っている景色を見せながらナツに私はこう言い続けます。
こうすることでナツは今日はお散歩は中止なのだと納得。(たぶん)
以前は雨で行けないよと言っても何度も何度もお散歩催促。
でも抱っこして「ごめんね~、雨ジャジャジャ。」と言いながら外の景色を見せるようになってからは何度も催促ということをしなくなりました。
人間の3歳程度の知能があると言われるトイプードル。
恐らくちゃんと理解しているのだと思います。
犬だって人間と同じ。
ちゃんと理由を言い聞かせれば納得、理解してくれます。
もし理由もなくお散歩に連れて行ってくれないとなるとそれはナツにとってかなりのストレス。
私に対し不満と不信感を持つことになるでしょう。
そんな思いから私はナツに我が子と同じような感覚で接しています。
オーデション、落ちた理由はなぜですか?
子育てにおいてもなぜそうなのかと理由を知り、理解するということは大事だなと何度か痛感。
でも時に理由を聞くのにとても勇気がいることもありました。
中でも忘れられないのは娘のピアノオーディション。
ものすごく努力して当日も上手く弾けたと思えたのに不合格。
かなりショックだったのか泣きながら帰ってきました。
単純に選ばれたお友達のが上手かったのだと思います。
でも結果を娘自身は納得していなかった。
お友達は何度かつまずいたけど自分はちゃんと弾けた、なのにどうしてという思いが残ってしまったようです。
しかしながら私が思うに、もし仮に娘が上手く弾けていたとしてもピアノは間違えずに弾くことだけが全てではありません。
楽譜通り弾けた娘より音の強弱、表現、技術など色々と総合的に見てお友達のが上手かったのかもしれません。
そのへんの理由をただ結果のみでなくちゃんと伝えてくれると良かったのですが・・・。
頑張ってもダメな時もあるよと慰めつつ、オーデションに向け熱心にレッスンをしてくださったピアノの先生に結果報告をすると
「これからのために理由はちゃんと聞いたほうがいい。」とのお言葉が。
先生からしても今回娘はかなり完璧に弾きこなしていたので不合格は正直不思議、先生自身が理由を知りたいとのこと。
娘のピアノの先生、この地域でかなりの評判の先生。
そのぶんかなりレッスンも厳しいです。
各学校の音楽の先生のとも交流があり学校の事情もよく知ってみえます。
そんな先生が
「そんなに落ち込むのは手応えがあり自信があったからのはず。なのに理由もわからず不合格なのは今後ピアノを続けていく本人のモチベーションがものすごく下がる。次にまた挑戦するためにも自分のダメな部分を理解しないと。」
と切々と私に言うのです。
ちなみに審査は音楽の先生。
その音楽の先生は専攻が声楽で正直ピアノはいまいちとの先生の観点から結果に疑問が生まれてしまったようです。
それはそうだけど‥‥。
普段物事に対し不満をあまり持つことのないおっとりの娘、そこまで落ち込むのはやはりよっぽど納得できない理由があるのかもだけど・・・。
でも結果が決まった以上仕方ないのでは?
それにコンクールならともかく小学校のオーディションでそこまで騒ぎ立てたくない・・・。
そんな心の呟きをする私に先生は更に言葉を続けます。
そしてその次のお言葉が・・・。
「本当は○○ちゃんが自分で先生に聞くのが一番。でも性格からしてたぶん絶対聞けない。私が聞いてあげたいところだけどそれはできない。今回だけはお母さんが聞いてあげてください。」
・・・?
え~、私ですか~Σ(゚Д゚)??
当時娘は小3。
かなり控え目の性格。
入学前は学校で手を挙げて意見とか言えるのかしらと心配したものです。
学年があがるとともに少しづつ成長し、手を挙げ意見も多少言えるようになったもののとても先生に
「どうしてですか」
と自分から聞けるタイプじゃない。
でもかと言って親が口出ししたら場合によっては下手するとモンスターペアレント。
私自身は学校の先生とは割と親しく会話していましたが、それを聞くのはかなり勇気のいる行為。
とりあえず娘には自分で理由を聞けそうだったら自分で聞くよう促したものの・・・やはり無理な様子。
かといってピアノの先生に言われたようにこのままの思いで過ごすのは娘も私もちょっと辛い・・・。
悩んだ末私は勇気を出してまず担任の先生にお手紙を書きました。
手紙を書く際には「決して結果を変えて欲しいと言うようなことでなく、あくまでどうして自分がダメだったのか今後の本人のために理由を教えて欲しい。」という思いがちゃんと伝わるようとても言葉を選んで書きました。
すると娘に手紙を持たせたその日すぐに先生から電話が。
幸い担任の先生はとても良い先生。
こちらの気持ちをきちんと理解してくださり、理由を知ることはやはり大事だと音楽の先生に伝えてくれました。
そして娘は音楽の先生に呼ばれじっくりお話ができました。
結果を簡潔に言うと一番の理由はやはり娘の鍵盤のタッチが若干弱いということ。
綺麗に弾けミスもなかったけれど選ばれたお友達より音が弱かった・・・。
なるほど、確かにそうかも。
娘は3歳の時グループレッスンのエレクトーンからスタートしました。
しかしその後エレクトーンでなくピアノを極めたいと言い今の先生の教室へ。
ピアノとエレクトーンでは指の力の入れ方が違います。
ピアノの鍵盤はエレクトーンの軽さになれた指にはとても重くピアノからスタートした子にくらべると娘の音はかなり弱かったのでまずは指の使い方からのレッスンでした。
オーデションの時点ではだいぶ強く弾けるようにはなったもののまだあと一歩だったようです。
ましてや学校の古いグランドピアノの鍵盤は娘がその頃使っていた私のお古のアップライトに比べかなり重く弾きにくかったはず。
音楽の先生は説明の後、
「理由をちゃんと説明しなくてごめんね、また次も頑張って挑戦してね。」
と言ってくださったとのこと。
娘は先生とお話をし素直に納得できたようです。
その日は明るい笑顔で帰ってきてくれました。
親として・・・
それにしても・・・
もしピアノの先生に促されなければそのまま理由を聞かずにいたかもしれない私。
親として反省でした。
娘があんなに頑張ってたのに。
頑張ったのにどうしてか解らないと泣いていたのに。
モンスターペアレントとか自分の体裁を気にしてしまった自分が情けなかったです。
現在娘は高校1年生。
相変わらず今も自己主張苦手、おっとりちゃんです。
でもここぞという時は控え目ながらもちゃんと言葉にしているようです。
反対にあまり深く考えないというか、まぁいいやと突き進んでしまう息子(-_-;)。
まぁそれなり楽しく過ごしているようなのでとりあえず良しとしましょうか。
今のところ口出し無用といった感じの中1男子であります。
「伝える」って大事
ちゃんと伝えるって簡単なようで時にとても難しいことのように思います。
言葉ひとつで思いもよらない受け取り方や誤解を招いたり、自己中と捉えられてしまいます。
でも何も言えず我慢してしまうとただ不満と疑問ばかりが大きくなってしまいます。
時に聞きたくても聞けないケースや理由を知ってもその答えが理不尽で納得できないこともあるともあるでしょう。
誠意を持って相手に伝えても上手く伝わらなかったり逆に傷つくことも・・・
それでもやっぱりそのままでいるよりずっといい。
あれやこれやと考え悩むことは決して無駄ではありません。
自分なりに考えること、立ち止まり振り返ることも大切です。
でもずっと止まっていたらずっとそこから動けない。
だから答えが見つからない時、考えてもわからない時はとにかく動いてみればいい。
案外自分が想像もしない答えに出会えたり、悩んでいたのは何だったんだぁ~ってことはよくある話です(*^^*)。
さてさて今日は一日退屈なナツ君。
残念ながら天気は週末に向け下り坂の模様。
ナツ、明日も「雨ジャジャジャ。」だったらごめんね(^^;。